
引用:Courtyard House at Wani / design it
― 世界のデザインから学ぶ、これからの住まいのかたち ―
日本ではいま、「ペット可」「ペット共生」という言葉が当たり前のように使われるようになりました。
しかしその多くは、**ルールや制限を増やすことで成り立たせる「共存」に留まっています。
一方、世界に目を向けると、ペット共生は管理の問題ではなく、設計の問題として扱われています。
それは、「どう制限するか」ではなく、「どうすれば人と動物が自然に共に暮らせるか」という問いから始まる設計です。

世界のペット共生住宅に共通する思想
海外の建築事例を俯瞰すると、ペット共生住宅にはいくつかの明確な共通点があります。
1. ペットは“特別な存在”ではなく、暮らしの前提として扱われている
犬や猫を「例外」として扱うのではなく、最初から住空間の一部として組み込む。
・床材の滑りやすさ
・音の反響
・視線の抜け
・高低差や逃げ場
これらは装飾ではなく、行動学に基づいた合理的な設計要素です。
2.ルールではなく、空間が振る舞いを導く
海外の事例では、「しつけ」や「マナー」に過剰に依存しません。
なぜなら、空間そのものが、ペットの行動を落ち着かせるよう設計されているからです。
・猫が安心して一人になれる場所
・犬が過剰に興奮しない動線
・人と動物の距離を自然に調整するレイアウト
結果として、トラブルが起きにくい“振る舞い”が空間から生まれます。
3. 人のデザインと、動物のデザインは分けない
ペット共生というと、「人の空間に、あとからペット用設備を足す」という発想になりがちです。
しかし世界の事例では、人にとって美しいデザインと、動物にとって快適なデザインが同時に成立しています。
キャットウォークは「かわいい装置」ではなく、猫の安全確認・ストレス軽減・支配感を満たす合理的構造。デザインは、感情ではなく機能から生まれています。

引用:House for Booklovers and Cats / Barker Associates Architecture Office
MUSUBI houseが目指すペット共生
MUSUBI houseが考えるペット共生も、この世界的な視点に立脚しています。
私たちは、「ペットがいるから特別な設計をする」のではなく、
“人と動物が共に生きることを前提に、最初から設計する”という立場を取っています。
それは、日本の住宅デザインの固定概念を一度外し、世界の事例・思想・行動学に目を向けることでもあります。

画像:MUSUBIhouse設計
ペット共生は、住宅の価値を引き上げる
世界ではすでに、ペット共生は
「暮らしの質」「居住満足度」「長期居住」と密接に結びついています。
ペット共生は、やさしさの表現ではなく、住まいの価値を構造的に高める設計思想です。
MUSUBI houseは、ペット共生を「オプション」ではなく、これからの住宅に求められるスタンダードとして捉えています。
世界を見て、設計するという選択
日本だけを見ていると、ペット共生は「難しいもの」に見えるかもしれません。
しかし世界には、すでにその答えが数多く存在しています。
私たちは、国や文化の枠にとらわれず、人と動物の関係性から住まいを再定義する設計を続けていきます。それが、MUSUBI houseの考えるペット共生です。
引用元(参考記事)
ArchDaily
Designing Comfortable and Playful Spaces for Life with a Pet
https://www.archdaily.com/1003646/designing-comfortable-and-playful-spaces-for-life-with-a-pet-31-homes-and-environments
