手間のかからないペルシャ猫が欲しいという要望から、ペルシャ猫を基礎に短毛の猫やアメリカンショートヘアーと交配させて誕生したといわれています。ペルシャの短毛バージョンの猫です。ペルシャ譲りの丸い顔や低い鼻が特徴的で、何とも愛嬌のある顔立ちをしています。「ぶさいくでかわいい!」が誉め言葉となるように、愛好家に絶大な人気です。
ペルシャ猫譲りの性格をしているため温厚で優しくて甘えん坊な子が多く、静かに過ごすことを好みます。過度なスキンシップや抱っこなどの拘束は苦手ですので、猫の気分に合わせてコミュニケーションを行いましょう。また、アメリカンショートヘアーのように好奇心旺盛な一面も持ち合わせています。
「肥大型心筋症」の好発品種です。心臓の筋肉が厚くなり、全身に血液を送ることができなくなります。血流が滞ることで血栓症になることもあります。多発性のう胞腎の好発品種でもあります。腎臓にのう胞(液体のたまった袋)が多発して、正常な腎臓組織を圧迫し、腎機能が低下する病気で遺伝性疾患とされています。どちらも定期的な検査で早期発見を心掛けましょう。その他、猫に一般的な尿石症、歯周病、甲状腺機能亢進症、糖尿病に注意してください。鼻が低いので「短頭種軌道症候群(外鼻腔狭窄・軟口蓋過長など)」から引き起こされる呼吸困難と鼻涙管が狭いため目の周りが涙で汚れ皮膚炎を引き起こす「流涙症」にも注意してあげてください。
体型的にはペルシャを引き継いでいるので、運動能力は高くありません。それにも関わらずアメリカンショートヘアの気質を受け継ぎ、好奇心が旺盛です。 高い所に上ったのに下りられなくなるなど、不器用な面が見られることも。とくに活発な子猫のうちは、事故が起きないよう遊び方には気を付ける必要があります。
体重:4〜7kg