犬や猫との暮らしは年収1300万円に匹敵？

―MUSUBI houseで叶える豊なペット共生ライフ

仕事や外出から帰宅したとき、尻尾を振って飛びついてくる愛犬、すり寄って甘えてくる愛猫に癒された経験はありませんか？実はイギリスのケント大学の研究によると、犬や猫といったペットと暮らすことで得られる満足感は、年収にして最大7万ポンド（約1,300万円）の増加にも匹敵するほど大きいことが明らかになりました​。この研究では「生活満足度アプローチ」と呼ばれる手法で幸福度をお金に換算しており、ペットとの暮らしが人生にもたらす価値の大きさを数字で示しています。ペットは単なる愛玩動物ではなく、私たちの暮らしに計り知れない幸福をもたらしてくれる大切なパートナーだということが、改めて裏付けられたのです。

ペットがもたらす心と体への良い影響

ペットと過ごす時間には、心身の健康を支えるさまざまな効果があります。例えば犬や猫などのペットは、ストレスや不安感を和らげ、孤独感を癒し、飼い主に喜びや生きがいを与えてくれる存在です​。実際に犬の散歩を日課にしている人は運動不足になりにくく心臓血管の健康状態が良好であったり、猫と暮らす家庭の子どもは喘息やアレルギー性鼻炎のリスクが低下するという研究報告もあります​。さらに、愛犬や愛猫を撫でてスキンシップをとるだけで私たちの体内のストレスホルモン（コルチゾール）が減少し、血圧が安定するなどリラックス効果が得られることもわかっています​。このように、ペットとの暮らしは心の安らぎと健康増進につながり、ひいては鬱症状の予防や長寿にも寄与するといわれています。毎日そばにいてくれる愛らしい存在がいるだけで、「明日も頑張ろう」という前向きな気持ちになれるのは、とても素敵なことですよね。

本研究を率いたイギリス・ケント大学のグシュワントナー講師によれば、この驚くべき7万ポンド（約1,300万円）という数字は「ペットとの暮らしがもたらす心理的・社会的メリット」を経済価値として換算した結果であり、結婚によって得られる生活満足度にも相当するとのことです。

この研究では、イギリス全土から約2,500世帯を対象にした大規模な調査が実施されました。調査の方法としては「生活満足度アプローチ」と呼ばれる手法を用い、人々が生活のなかで感じる幸福感や満足感を数値化。そのうえで、各種の生活変化―たとえば引っ越しや就職、結婚・離婚、さらにはペットの飼育など―がどの程度の経済的価値を持つかを、仮に年収増減という形で置き換えるというユニークな分析を行いました。その結果、最も広く飼われている犬と猫に関しては、飼い始めることで得られるプラスの効果が最大7万ポンドという驚くほど高い数字になったのです。

研究チームによれば、ペットを飼うことでストレスや孤独感が軽減されるほか、コミュニケーションのきっかけや外出・運動習慣の増加といった波及効果も見込めるといいます。とくに犬の場合は、散歩によって飼い主自身の健康維持につながることがわかっており、日々の交流や触れ合いが人の心身にポジティブな影響を及ぼすそうです。また猫は、飼い主の癒し要素として非常に優れており、その存在そのものが気分の安定や情緒の安らぎに貢献するとの報告も。こうしたメリットが積み重なることで、総合的な生活の満足度が飛躍的に高まり、それが今回の「年収換算」で示された数値につながっていると考えられます。

一方で、同研究ではハムスターやウサギなどの小動物については調査対象外とされました。しかし、グシュワントナー講師は、ペットの種類を問わず「人々が動物と暮らすことは、豊かな人生を送るうえで有意義な選択になる」と強調しています。多様なペットの存在が私たちにもたらす恩恵は、今後の研究でさらに詳しく明らかになるでしょう。

こうしたペットとの暮らしの価値を最大化するには、「住まいづくり」の視点も見逃せません。
「ペットと共に暮らす」ことを前提とした住まいづくりはますます進化していくと考えられます。

「MUSUBI house」では、飼い主と愛犬・愛猫の両方にとって快適な空間を生み出すために、間取りや素材選び、防音対策、さらにはコミュニティ形成など幅広い工夫を凝らした住まいを計画しています。家族の一員としてのペットが安心して暮らせる住まいを整えることで、人もより豊かで充実した毎日を送ることができるはずです。ペットがもたらす計り知れない価値を踏まえ、これから住まいづくりやライフプランを考えている方は、ペット共生住宅に注目してみてはいかがでょうか。

参考文献・情報源: ケント大学ニュースリリース​kent.ac.uk; UC Davis Health ブログ​health.ucdavis.edu​health.ucdavis.edu; Independent誌​independent.co.uk