コラム

ペットと暮らすリノベーション

飼い主とペットのつぶやき

飼い主とペットのつぶやき

ペットの暮らしをより良くしようと思っていても、多くの場合、人の都合で環境がつくられているのが実情です。
仕方ないことかもしれませんが、ペットの側からの目線も持つと見えてくる世界も変わります。
想像力を働かせて家のデザインにかかわる飼い主とペットのつぶやきを聞いてみましょう。

いろいろな場所

居心地のいい場所

for people

今の部屋にシンプルにそのまま暮らしてもらおう。仲良くやってね！

for cat

人が届かない、眺めが良い場所も欲しい。
ほかの猫と喧嘩しなくていいように、籠れるコーナーをたくさん作ってほしいなあ

高い場所

for people

毛の散乱、吐き戻しがあるので、高いところはない方がいいな。。

for cat

運動になり、室内の中で気分を変えられるので上下に行けるようにしたいな

行ってはいけない場所

for people

外は危ないから出てはダメ！キッチンも食べちゃいけないものがあるから出入り禁止！

for cat

本当は外に行きたい！せめて外みたい！窓辺に台があったらな―
キッチンでいいにおいのものを味見したいW！夜人がいなくなったら行っちゃうもんね。

飲食、休憩、トイレの場所

for people

ペットトイレは匂いがいやだからな、廊下に置いておこう。汚くなってもわかりにくいけど仕方ない。

for cat

とにかくトイレは清潔にしてほしい！便利でちょっと隠れたところ　食べ物はトイレから離し、水は本当は流れていると嬉しい！

上記は猫の間取りに関連するつぶやきで、猫を迎え入れるまでは人のためだけを考えて作られた家に、猫が暮らし始めるとだいたい交わしている(と思われる)つぶやきです。ペットに配慮しているご家庭なら、なくなっているつぶやきかもしれません。
キッチンは、知らない間に床に落ちた調味料を口にしてしまったり、猫によくない残飯を食べてしまうケースもありますが、オープンタイプのキッチンの家の場合は、片づけをこまめに行っていく必要があるでしょう。

いろいろな寸法

机で作業や食事をする寸法

for people

椅子と机の高さを図るとだいたい40㎝と73㎝

for cat

机に乗ると、ちょうど人の顔と同じ高さになってうれしい！

少し高い棚の寸法

for people

立って肘を付けるくらいの家具や棚の高さは130㎝

for cat

そこに飛び乗れるんがぎりぎりだけど、これまた丁度立っている人の顔に近づけるのでうれしい！

手の届かない位高い寸法

for people

人の手が届かない高さ　2.2m前後、人にはあんまり関係ないな。

for cat

人の手が届かないくらい場所に行きたいこともあるのだ。
本能的に守られると感じて、落ち着くのだ。

手の届かない位高い寸法

for cat

隣の部屋に行くのに12～15㎝、　これだけあれば移動は大丈夫！

for child

低い位置の隙間は赤ちゃんや小さい子供にとっては興味深いところ。猫のために作った穴に首を入れてぬけなくなるなど思わぬ事故がおこならないようにしないとね。

上記は人と猫の高さに対する感じ方の違いが現れている(だろう）つぶやきです。
人の行為と高さ寸法に関して有名な挿図があります。
この絵の中の各高さに猫を置いてみると、人との間に生まれるコミュニケーションの種類を現わしていることになります。
ペットの寸法と人の寸法がクロスする場所にアイディアを盛り込むことで親密で快適な猫との暮らしが生まれるようになります。
また、猫の視点に近い　ハイハイする人の赤ちゃんも併せて検討することも忘れないようにしたいものです。

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