コラム
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キャットウォーク
本当は外飼いをさせたい
犬や猫は外に行ける環境の中でも、比較的限られたエリアの中で生活をします。
犬は決まった散歩コースを好みますし、猫も家を中心にした数百メートルのエリアでのびのび活動できると良いので、私も以前は外との行き来をさせていましたが、完全室内飼いに切り替えて現在に至ります。切り替えたときの猫のストレスといったらありませんでした。それを思い出すと、室内飼いをするなら室内空間を豊かにしたいとおもいます。
意外と難しい「キャットウォーク」
キャットウォークはハイウェイ(高速道路)のように計画するとよい等と言われます。入口と出口を設け、違う場所に行く分岐点をつくってその先にも出入口をつくる、といった具合に。
ここで忘れてはならないのが、猫に配慮して人の心地良さが失われたら本末転倒、ということです。キャットウォークは室内空間にかなりなインパクトを与えるため、希望していた雰囲気や、すっきりしたテイストを壊してしまうかもしれません。
意匠性だけでなく、猫の生態上の配慮も必要です。天上近くから食卓やソファーに体の毛や口から吐き出す毛玉が落ちてこないようにルートを考えなければなりませんし、定期的なメンテナンスのしやすさも考慮する必要があります。
設計の知恵の絞りどころといえます。
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空間とのなじませ方
在来木造戸建てのリノベーションでは屋根下の天井を一度はがし、現わしにした梁の上を猫が通れるようにしたり、計画的に猫が登れる棚を設置することで、建物の本来の美しさやインテリアデザインとブレンドさせたペットにとっても楽しい空間ができます。
 上記のように大規模なリノベーションをしない場合も、壁面に釘が打ちやすい下地に変えることで、後から自分の好きなように階段や小さなベッドをDIYで設置して飼い主も猫も楽しむ方法もあります。
 閉鎖感の中にある猫のオアシスともなるよう、求めるインテリアやコストに合せて住環境の工夫をしてあげましょう。
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